腎不全の状態であることが前提の人工透析導入。その指標とは

まず、透析を受ける目的ですが、この療法を受けることで、自力で機能できない腎臓の働きを助けます。 つまり、腎不全の状態であることが前提となっています。
人工透析療法の他に、腎移植で、腎機能の働きを助ける方法もあります。賛否両論あります。 医学的な見地からだけでは、応えの出ない難しい問題と言えます。
腎移植に関する情報は、こちらのホームページからご覧ください。

人工透析を受ける指標となるものがあるので、参考にしてください。

臨床症状として
1)体液貯留
全身性浮腫、高度の低タンパク血症、肺水腫
水分が、細胞の中にとどまりむくみます。
2)体液異常
管理不能の電解質、酸塩基平衡
体液が酸性化すると、免疫力が低下します。
3)消化器症状
悪心、嘔吐、食思不振、下痢
4)循環器症状
重篤な高血圧、心不全、心膜炎
5)神経症状
中枢、末梢神経障害、精神症状
6)血液異常
高度の貧血症状、出血傾向
7)視力障害
尿毒症性網膜症、糖尿性網膜症
こういった自覚症状があるということは、沈黙の臓器と言われている腎臓の、機能の低下を認めてあげなくてはいけません。
上記の7つの項目のうち、3個以上に該当する場合は高度(30点)2個以上を中程度(20点)  1個の場合を軽度(10点)とします。

腎機能をクレアチニンの数値で点数分けします

クレアチニンとは、血液中に存在する老廃物の一種で、本来は尿中に排出されるものであるが、腎機能が低下していると、尿中に排出されずに血中に蓄積される
。 血中のクレアチニンを「血清クレアチニン値」といい、尿中のクレアチニンを「尿中クレアチニン濃度」というが、腎機能が低下していると、前者の値は上昇し、後者の値は低下する。
標準値男性:0.8〜1.2mg/dl
標準値女性:0.6〜0.9mg/dl
尿中クレアチニン濃度 70〜120mg/min

血清クレアチニンmg/dl (クレアチニン、クリアランスml/min)
8以上(10未満) 30点
5〜8未満(10〜20未満) 20点
3〜5未満(20〜30未満) 10点

(クレアチニン、クリアランスml/min)と言うのは 家の中のゴミを集めるとゴミ袋何杯になるかという例えの話が、わかりやすい サイトをご紹介します。ここで理解が深まること請け合いです。

腎障害が、日常生活に支障をきたす程度をみましょう

尿毒症のため起床できないもの 30点
日常生活が著しく制限されるもの 20点
通勤、通学あるいは家庭内労働が困難になったもの 10点
以上の臨床症状、クレアチニンの値、日常生活の点数の合計が60点以上になると透析導入となります。 但し、65歳以上の人、10歳以下の児童、全身合併症のある人は、これに10点が加算されます。