長時間透析とは、どんな療法なんでしょう

週に18時間以上の血液透析療法を長時間透析と定義しています。
意外にも調べていくと、1960年代にはアメリカで週3回ごと8時間透析が行われているのです。 この時代、急性満腎不全にも血液透析療法は行われていて回復する患者さんはたくさんいました。 ところが、慢性腎不全となると、まだシャントという発想がなかった時代ですので、多くの患者さんはなくなっていかれたようです。 フランスでは、1968年に長時間透析をはじめます。日本では1989年に伊万里市の前田利朗先生が週3回、6時間透析をはじめています。 アメリカでは、はじめ週1回で丸一日透析をしていたそうです。1960年代のこと。しかし、これでは体調が芳しくなく、その後、今で言うところの 長時間透析になるのですが、そののちは、週3回4時間透析が定着したそうです。 その理由としては、透析膜や人工腎臓の改良、透析液の技術的進歩ということのようです。 にも、関わらず、伊万里市の透析病院では長時間透析を1990年近くには導入されています。 どうして、こうも地域差があるのでしょうか。

長時間透析 フランスのタサン法と、ヨコハマの金田法とは?

1992年、フランスのタサン中央透析センターでの長時間血液透析療法の定義が、 タサン法といわれるものです。 ■週3回、1回8時間血液透析と、1日塩分5グラムの制限食 そして、日本においては、かもめクリニックの金田式というのがあります。 これは、■週3回、1回に6から8時間血液透析と限定自由食というもので、弱冠の塩分、カリウム、リンを控える 食事で、家族と同じように食事ができるというものです。 以前に調べたところでは、カリウムの制限のみで、あとは自由ということだったと記憶しています。 経過を見てのいちばん最近の方法が、ここに落ち着いたということなのでしょう。

長時間透析のメリットとは?

タサン式では数ヶ月で降圧剤がいらなくなった患者さんが98%。寿命も延びました。 では、週3回、1回4時間の透析治療での透析では、どんなデメリットがあるのでしょうか。 個人差があるので、ぜったいに起きるとは限りませんが、かゆみ・血圧低下・頭痛・倦怠感・めまいなどが あるようです。この症状は、透析合併症ではなく透析不足で起きるという考えの持ち主が、 坂井瑠実クリニック理事長です。 透析と透析の間を二日開けないという方針で隔日透析を導入されています。 坂井先生のように、透析治療が限られた人だけのものだった時代をご存知の先生から見ると、 いまは夢のような透析治療になってきているのです。でも、先生は、さらなる改善の道を求め、そこに 留まっておられないところは頼もしいと思います。

長時間透析療法をしている透析病院はどこに?

管理人の母親がお世話になる透析クリニックでは、夜間透析を導入しております。 まだ少数ですが、ほとんどの透析者が血圧が安定したとか眠りやすくなったとか、食事の心配がなくなったとか メリットを話してくれます。お勤めをしている人ばかりではなく、主婦もいらっしゃいます。 ただ、透析スタッフさんが少ないので、朝出し、また深夜勤務に就くというケースがあり、いささか心配ではあります。 と、同時に医師不在なのもさらに不安に拍車がかかります。 もしも、あなたが長時間透析をお考えの場合は、治療そのもののメリットは明らかですので、病院側の 体力等を確認されてみてください。私は、いつも思うのです。
透析スタッフさんが心身ともに健康でいてくれることが、良い治療の要だと。