透析治療で除去できる物質

まず、老廃物ですが、汗・尿・便を指します。 この中で、一番 腎臓とかかわりの深いのが尿ですね。 腎不全になると摂取した栄養素の中の不要な物質をろ過して尿に排出することができなくなります。 透析者の尿は、透明なお水です。それも、そのうちに出なくなるので、透析で取り出します。
たんぱく質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラルを5大栄養素と言います。 この栄養素を、自分の身体に取り入れやすくするために、分子を 細かくすることを分解→消化といい、その細かくなった分子を、消化管 などの粘膜を通して身体に取り入れることを吸収といいます。 消化吸収は、分子を細かくすると考えてください。  分子とは、物質を構成しているものです。当たり前すぎる答えです が、分子を構成しているのが原子です。 たとえば、私はパンが好きです。なので、私は小麦粉と言う原子 の集まったパンという分子でできています。 なんて・・・本気にする人はいないと思いますが、そんなニュアンス で捉えてください。

分子の大きさで、ろ過と拡散という方法を使う

血液透析で、除去できる分子には・・・尿素・クレアチニン・尿酸、 電解質などと、低分子タンパク質があります。この低分子タンパク質 というのが、前ページで出てきたβ2ミクロブリンです。 ちなみに尿素が60、クレアチニンは130ダルトンです。 炭素の同位元素12C(炭素)原子の1個の質量を12Daとする。したがって、 1Da=1.661x10-27kg。一般には、1molあたりのタンパク質の相対質量である 分子量の単位として便宜的に使用している。 と、言ってもよくわかりません。そこで、ここでは純粋に数値を比較 するに留まります。では、尿酸ですが、これは炭素・酸素・窒素・水素 から構成された物質ですが、私に 分子式はわかりません。分子量は168です。  便宜上500以下の分子量を低分子、500〜5000程度の分子量 を中分子と言い、それ以上を大分子と呼んでいるようです。  血液透析(Hemodialysis:HD)で行われるのは、拡散で、この場合は 分子量が小さいと除去率はあがりますが、中位や大きい分子では 効果がありません。  具体的には、尿素・クレアチニン・尿酸は除去できますが、VB12・ イヌリン・アルブミンなどは、除去が難しいということです。  それでは、中・大分子の物質の除去は、どうするかと言いますと、 腎臓機能と同じ、ろ過(Hemofilter:HF)の方法を取ります。 但し、人工腎臓では、ホンモノの腎臓のように再吸収や、体液バランス を整えることはできませんので、水や補充液を足すことになります。  この場合に使われるダイヤライザーは、ハイパフォーマンス(ハイ フラックス膜)と言われています。 また、補充液は細胞外液に類似した成分のものを使います。  緑内障や抹消神経障害や、眼底出血、脳浮腫、糖尿病、難治性 貧血にも効果があるそうです。
 疑問が出てきました。何故、タンパク質に関してだけ低分子量 タンパクと言うのでしょう?


次は、持続的血液透析ろ過(continuous hemodiafiltration;CHDF) です。 これは24時間行うものです。小分子量物質と、中分子量物質と、低 分子たんぱく質を除去します。 hemodiafiltration 血液透析ろ過を、HDFといい、限外ろ過 (水分除去)extracorporeal ultrafiltration method(ECUM)と、 この4つの療法を間欠血液透析と言います。