死の宣告は せめてせめて誠実な医師から聴きたい

大東さんは退院するとすぐに、自分は会長に退き奥さんを社長にした。 半年間で奥さんを業界に通用するような社長に育て上げることが大東 さんの残された大仕事であった。 『大東さんが衰弱と呼吸困難で再入院してきたのは、前回の退院から 約10ヵ月後の11月のはじめだった。大東さんが入院してきたおりに、 それまでの経過を説明するために奥さんが私の部屋を尋ねてきた。 『主人がモルヒネで痛みを抑えながら、声を枯らして私に教えてくれる ものですから、私だって必死にならざるを得ませんでした。でも、はじめ のうちはもう何がなんだかさっぱり判らないものですから、へまばっかり しまして、主人にどなられ、何度かぶたれました。そんなとき、くやしくて 主人を睨み返しますと、主人の目に涙が浮かんでいるのです。その眼は “おまえにこんなことをさせるようになってしまって、すまんな”と言ってる ように思えました。主人の熱意と娘と息子の支えで、3ヵ月ほどで会社の だいたいのことは把握することができましたが、それでもこれから先、 主人なしで会社を経営していく自信など、私にはまったくありません。 そのことを主人に話しましたら“心配するな、お前が本当に困ったときは 俺が夢の中に出てきて教えてやるさ”って言うんです。』 この方は、あと半年の命を宣告され、取り乱しはしますが、その翌日には しっかりと死ぬまでのプランを、治療も含めて立てられました。 著者である医師との問答は、もちろん あるのですが、死を前にした患者 さんに向けて、がんばりましょう 命には必ず終わりがある などとという 言葉は、冷たい氷のような感触を、私は持ちました。 でも言い様がないのも また真実です。 せめて、誠実な医師の宣告を受けたいと思います。

 

医者の目に涙 ふたたび

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