そうあるのがレイちゃんなのだ、と受け入れている青年 たちのこころの上品さを感じた

グループホームにレイちゃんという下半身不随の雑種の猫が飼われて いた。少年たちがシンナーを吸う溜まり場で、誰ともなく捨て猫を拾って 育てていた。 その猫は中毒になり、レイちゃんを産み落とすと死んだ。 レイちゃんは、生まれついての奇形であった。 飼い主の少年たちが補導され、グループホームへ来るとき、レイちゃんも 彼らのたっての希望で一緒にやってきた。 レイちゃんはこころならずもお漏らし猫である。 ときたま、気の張る来客のある時は猫用おむつをしているが、平素は 皆、レイちゃんの粗相に嫌な顔をしないでつきあい、後始末はもちろん、 それぞれその人らしいやり方で可愛がっている。 レイちゃんはやむなく粗相するのだから、皆はスリッパを履き、床は汚れ れば拭けばよいと、いう。 私の動物好きを察してか、レイちゃんは私の膝に登ってくる。 一瞬、内心で(お願い、今、膝の上では無事でありますよう!)と願う。 私は何か自分が鏡に映し出されたような気持ちになる。 優しいと思われているらしい私の中のうそっぽさ・・・・。 レイちゃんを、そうあるのがレイちゃんなのだと、と受け入れている青年 たちのこころの上品さを感じたことである。  このグループホームのお世話をしていた女性に看取られてレイちゃん は、亡くなります。この女性は三好さんという方ですが、ホームに規則 は、つきもののように考えがちですが、子どもたちをそれで縛り付けたく ないという考えの方です。失敗をしながら自分で考えることのできる 人間に育ってほしいと願っています。そのためにとことん青年たちの 話をきくのだそうです。以前、フリースクールで飼っていた犬の世話を 子どもたちがしないという罰で、犬を処分したおとながいました。 この悲しみを忘れるな!!と、叱咤激励していました。 私は、ものすごく不愉快な感想と、殺された犬と子どもたちとの 関係に疑問を持ちました。あそこにいた子どもたちは、今、命の 大切さを実感できるおとなになっているのでしょうか。

 

柔らかなこころ、静かな想い―心理臨床を支えるもの

医師をはじめとして心理療法士、看護師、助産師、介護師など医療福祉関係者の著書紹介

 

書籍の画像をクリックしていただくと通販(主にamazon)サイトに飛びます。
タイトルテキストからは当サイト内の説明ページに行きます。
医療者との関係に疲れた患者さんやご家族、心が疲弊してしまった医療者の皆様にも 読んでいただける心に残る書籍をピックアップしていきます。
但し、読み手は速読が苦手。亀のごときスローテンポですので、ごめんなさい( ´Д⊂ヽごめん なぁぁ

アフガニスタンに住む彼女からあなたへ―望まれる国際協力の形
■アフガニスタンに住む
彼女からあなたへ
柔らかなこころ、静かな想い―心理臨床を支えるもの
■柔らかなこころ、静かな想い
わかりあう医療―「対話」が結ぶ患者との絆
■わかりあう医療
野の花診療所まえ
■野の花診療所まえ
医者の目に涙 ふたたび
■医者の目に涙ふたたび
名医名患―名医が語る「患者は皆わが師なり」
■名医名患―名医が語る
あなたを家で看取りたい―安らかで幸せな死を迎えるために■あなたを家で看取りたい



たとえば、医師と入れてみてください。